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The DAOのEthereum回収方法とそれまでの経緯    その2 DAOショック勃発!DAOがハッカーに攻撃される

「The DAO」の購入からハッキング・ハードフォーク・Ethereum回収とイーサリアムクラシックについての経緯を順を追って話して行こうと思う。
その1 「The DAO」の購入
その2  DAOショック勃発!DAOがハッカーに攻撃される
その3 「The DAO」からEthereumへの変換
    新イーサリアムとイーサリアムクラシックとウォレット
    ウォレットの設定
    イーサリアムウォレット Ethereum Walletの起動

その2 DAOショック勃発!DAOがハッカーに攻撃される

DAOが順調に取引されるようになってまだ1か月もたっていない2016年6月17日。事件は起こった。
「The DAO」の価値が大暴落したのだ。

値段が15円を超えだしていたと思うのでやっとこれからプラスに転じてくれるかなぁと思っていた矢先の出来事だった。あっという間に半分以下になってしまっていた。
あわわわわ~と思って理由を調べてみたら、DAOの特徴であるスマートコントラクトにおけるバグを巧妙に使ってのハッキングとのことだ。


DAOというのはイーサリアムをベースにしているのだが、そのDAOの中のイーサリアムを抜き取られてしまったのだ。
その額約360万イーサ。日本円にして約50億円!
ハッキングの手口としてはDAO内の仕組みとしての送金のバグを突いたようだ。
通常、送金指示がでたら1回送金したら完了となり続けて同じ送金を繰り返すようなことはしない。

しかし、続けて同じ送金を繰り返してしまうというバグが実は当初から指摘されていた

ただ、開発側は報酬が発生しないので送金すること自体がまだないので次回のアップデートで対応するということにしていたそうだ。

ハッカーはこの穴を利用しない手はないと考えたようで早速プログラムを実行させたのである。
ハッキングを受けたという認識よりも、もともとDAOに搭載されている機能を別の方向に利用しただけ、という見方が正しいのかもしれない。

ハッカーはDAOに対して、送金の指示を出した。これはFXや株などで証券会社などに預けている自己資金を自分の口座に出金させるための指示を出したのと同じようなもの。何も問題があるわけではない。
そして証券口座の残高がなくなったら通常は自分の銀行口座に出金されるお金もなくなっているはずだが、DAOの場合は証券口座の残高がなくなったはずなのに、DAOの中から足りなくなったお金をまた補充してしまう。出金指示は本当は1回しか作動してはいけないはずなのに、2回目が行われる。
ここで、証券口座に資金がなければ、誤作動として2回目の出金が行われたとしても残高が足りないのでエラーになり出金できないのが普通だ。

しかし、DAOはその口座に資金を再投入してしまっている。つまり、バグである繰り返しの2回目の出金指示に対しても出金させることが可能である。
結果としてDAO内のイーサリアムが自動的に何回もハッカーのアドレス(口座)に送金され続けたため、360万イーサという大金がハッカーに流れてしまったのだ。

資金がハッカーにどんどん流れてしまっているのだが、ハッカーは単純な操作を行っただけで、DAOのプログラムが自動的にハッカーの口座に自ら資金を送金し続けてしまったのだ
さぁこの知らせを受けて慌てたのはDAOホルダーである。つまりDAOを資金を出して購入した人たち。

10倍になるであろうと思っていた(私だけか?)DAOがいともあっさりとハッキングを受けて資金が流出してしまった。
こんな信用ならないものに大事な資金を預けてられんっ!とのことでDAOの投げ売りが開始されてしまったのだ。

その結果、DAOの価値が暴落。そして、イーサリアムのシステムを使っていたとのことでイーサリアムも煽りをうけて大暴落。一時期2200円を超えていたイーサリアムも1000円と半値以下まで落ちてしまった。

この問題をどう解決していくのかということで開発グループなどは大混乱。

いろいろと解決策を考えた結果出された答えが「ハードフォーク」というやり方。
この「ハードフォーク」というのはブロックチェーンを遡ってハッキングされる前の状態にしてからやり直そうというやり方。

ブロックチェーンは暗号通貨の革新的技術である骨組みの最重要事項。
不正を行うことのできない仕組みとして全員が共通の帳簿を持つというのが暗号通貨の仕組み。
帳簿は塊として認識され、それらをブロックと呼ぶ。

10分ごとに新しい帳簿に更新され、古い帳簿は鍵をかけて鎖で順番につながれていく。
これがブロックチェーン(箱と鎖)と呼ばれる所以である。

つまり、帳簿は過去に遡って確認することができ、それらが一本の鎖となって無限につながっていくと言うものである。ビットコインも同じで、今までの取引をビットコインが誕生した瞬間まで遡って確認することができるのだ。
では「ハードフォーク」とはどういうことか?
ハードフォークはハッキングされる前まで遡っていくと伝えたがまさにその通りであり、ハッキングされる以前の帳簿まで戻ればハッキングされたという記録はどこにもない。

その状態にまで戻してから新しい鎖を横につなげていくというものだ。分岐点を作成し新道を作るということだな。
例えるならば、新札の発行を行うということ。
遡って、ある地点の帳簿から新札を発行したとして今後のブロックで使われる紙幣は全て新札を使っていきますということ。

使い勝手などは今までと全く変わらない。新札といっても暗号通貨であり現物が存在しない通貨なので実感はあまりないが考え方としてはそういうことだ。
古いイーサリアムを持っている人は、旧札として使うか新札として使うかを選択することができ、どちらかを選んだら戻すことはできない。

新札を今までどおり「Ethereum」と呼び通貨の単位は「ETH」 
イーサリアムのイーサ。

旧札は「Ethereum Classic」と呼び通貨の単位は「ETC」 
イーサリアムクラシック。

これにより「The DAO」は解散となりコインマーケットキャップからも姿を消してしまった。

ああああああ  最悪だっ!

10倍になると言われて購入した私のDAOはごみ屑となってしまい50万は高い勉強代として消えてしまった・・・・
文句を言ってやろうと「The DAO」の販売を行っていた悪徳代理店にメールと電話をしてみるが一向に出ない!返事がないっ!
メールはともかく電話は個人の携帯だと思うのだがつながらないっ。

同じように高値で売りつけた人が他にもたくさんいてて逃げ回っているのかな?
まぁひとまず今はどうでもいい。
がっかりしていたのだが、DAOからイーサリアムに戻すことができるという朗報が飛び込んできた!
いや、ただ私が知らな過ぎたのが問題なのだろうけど・・・
とにかく、DAOが無駄にならずにいくらかのイーサリアムを回収できるとのことだから早速やってみたっ!

続く・・・
次回「The DAO」からEthereumへの変換

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